元幼稚園の先生キリカの本音ブログ

はじめまして!元幼稚園教諭のキリカです。幼稚園の先生の本音をゆるゆると。

担任から見た友達が出来る子と出来ない子の話。

こんにちは!

どうも、元幼稚園教諭のキリカです。

今日は幼稚園で友達が出来る子とできない子の理由についてお話していきます。

私が働いていた幼稚園でも、

「園で友達がいない」

「来年入園予定だが、人見知りなので心配」

と相談される方も多かったです。

初めての集団生活だとなおさらですよね。

なぜできる子とできにくい子がいるの??

それは!友達ができにくい子といっても理由があるんです!

・人見知りで、他の子どもと話すのが苦手

・話すのは好きだけど、なぜか友達ができない

・1人で遊ぶのが好きで、友達を必要としていない

このような理由が主になります。

幼稚園の先生は、それぞれの子に合わせてかかわります。

・人見知りで、他の子どもと話すのが苦手

人見知りな子どもは話すのが少し苦手でも、他の子どもたちと一緒に遊びたい!という気持ちを持っています。

だけど、恥ずかしくて話しかけられない…と

どうしても尻込みしてしまうんです。

なので、私の実際の体験をもとに、

人見知りのAちゃんへの対応を会話形式にしてみます。

先生「Aちゃん、なにしてあそぶ?」

Aちゃん「Bちゃんと鬼ごっこしたい…」

先生「一緒にあーそーぼーって言える?」

Aちゃん「ううん…」

先生「そっか、恥ずかしいのかな?

今日は先生が言ってみるね。」

先生「Bちゃん、Aちゃんとあーそーぼ!」

Bちゃん「いいよー!」

このように、あまり無理強いはしません。

「あーそーぼー!」と

テンポのいい言葉にして、

Aちゃんが伝えやすいようにします。

自分で言えそうなときは見守り、

どうしても言えなかったときは少しお手伝いをします。

これを何回も積み重ねると、

人見知りな子は

Bちゃんと遊ぶの楽しかった!

あーそーぼー!って、言ってみようかな…

と自分でチャレンジしてみようとします。

言えた時には褒めて見守っていきます。

・話すのは好きだけど、なぜか友達ができない

話しかけるんだけど、友達が遊んでくれない子もいます。

その時は原因があったりします。

少し乱暴ということです。

口調が強かったり、ものを投げてしまう子はみんな怖がってしまいます。

自分は遊びたいのに、なんで遊んでくれないんだろう?って不思議がってたりするんです。

その時は優しく違う言葉をつかうといいよ、とお話します。

「貸せよ!」→「貸して」という風に。

これもまた積み重ね。

口調が優しくなったり、おもちゃを大事に使っていると、他の子も怖がらずに一緒に遊ぶようになります。

・1人で遊ぶのが好きで、友達を必要としていない子

1人で遊ぶのが大事な時期もあります。

その時期が過ぎると、友達関わることで社会性が身につきます。

なので、1人で遊んでいる子には、

遊びを通して友達と関われるようにしていきます。

たとえば、ブロックでひとり遊びをしているAくんがいます。

先生は、遊びをとめたり、否定したりはしません。

ひとり遊びをしている所に、ブロック遊びが好きなBくんを呼びます。

先生「Bくんみて!Aくんが作った怪獣だって!」

Bくん「おー!すごい!これどんな怪獣?」

Aくん「これはね、1番つよい怪獣でね…」

このように、ひとり遊びを否定することなく、友達と会話ができますね!

好きなことが一緒な子を見つけて、その仲介をして見守っていきます。

おわりに

こどもは、幼稚園で母親から離れて

友達と遊んだりして社会性を身につけていきます。

最初は友達が出来なかった子も、少しずつ「できた!」を積み重ねて友達と楽しく遊ぶようになります。

これはどの子にでもいえることです。

先生は友達と遊んで満足した一日が過ごせるように見守ってくれています。

こどものできた!を最大限に生かして!